どんな職業か
児童指導員は、保護者のいない児童や虐待されている児童など、家庭環境上養護を必要とする子どもが入所する施設等で子どもたちの育成、生活指導等を行う。 例えば、児童養護施設は、基本的に2歳から18歳未満の子どもを対象とし、子どもとその家族への支援を行い、入所した子どもたちが健全に成長・自立できるよう、18歳以降のアフターケアも含めて援助、育成、生活指導を行うものであり、子どもたちの家庭の事情や成長の様子を見極め、一人ひとりに合わせた支援計画をたて、サポートする。 児童指導員は子どもの日常生活の支援、社会ルールの習得、学習や遊びなどの支援・指導に当たる。 児童指導員の仕事は、基本的に子どもたちの生活時間と連動している。朝は子どもを学校に送り出し、その後は日誌を記録するなど事務作業を行い、子どもたちが学校から帰ってきたら、学年別に勉強の手伝いや身の回りの世話等を行う。発達に特性がある子どもも少なくなく、対応には様々な工夫が求められる。必要に応じて保護者や児童相談所などと面談し、対応方針等の検討も行う。 進路相談の際には、子ども一人ひとりに対して異なる対応が求められる。例えば、中学卒業時はほとんどの子どもが高校などに進学をするが、進学先は様々であり、個々の状況に応じた支援が必要となる。また、高校卒業時においても、子どもの希望に応じて就職・進学できるよう支援することが必要である。子どもとより良いコミュニケーションを図り、いかに親身になって満足のいく進路相談ができるか、平素から子どもたちとの信頼関係を築き、適切なアドバイスをすることが求められる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 パソコン、事務処理ソフト(文書作成等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.9 | 116 / 498 | 上位23% |
| 他者の反応の理解 | 4.3 | 61 / 498 | 上位12% |
| 指導 | 4.2 | 104 / 498 | 上位21% |
| 対人援助サービス | 4.1 | 52 / 498 | 上位10% |
| 他者との調整 | 4.0 | 135 / 498 | 上位27% |
| 説明力 | 3.8 | 264 / 498 | 上位53% |
| 説得 | 3.7 | 166 / 498 | 上位33% |
| 文章力 | 3.6 | 248 / 498 | 上位50% |
| 読解力 | 3.6 | 273 / 498 | 上位55% |
| 継続的観察と評価 | 3.4 | 207 / 498 | 上位42% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 心理学 | 2.8 | 29 / 508 | 上位6% |
| 教育訓練 | 2.5 | 39 / 508 | 上位8% |
| セラピーとカウンセリング | 2.2 | 50 / 508 | 上位10% |
| 社会学 | 2.2 | 32 / 508 | 上位6% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.1 | 210 / 508 | 上位41% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.9 | 131 / 508 | 上位26% |
| 事務処理 | 1.7 | 277 / 508 | 上位55% |
| コミュニケーションとメディア | 1.6 | 180 / 508 | 上位35% |
| 公衆安全・危機管理 | 1.5 | 128 / 508 | 上位25% |
| 医学・歯学 | 1.3 | 103 / 508 | 上位20% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.8 | 21 / 426 | 上位5% |
| 発話表現 | 3.5 | 72 / 426 | 上位17% |
| 発話理解 | 3.3 | 99 / 426 | 上位23% |
| 記述表現 | 3.2 | 123 / 426 | 上位29% |
| 記述理解 | 3.1 | 153 / 426 | 上位36% |
| 一瞬で素早く反応する力 | 3.1 | 58 / 426 | 上位14% |
| 演繹的推論 | 3.0 | 130 / 426 | 上位31% |
| 帰納的推論 | 3.0 | 120 / 426 | 上位28% |
| マルチタスク | 3.0 | 86 / 426 | 上位20% |
| 発話明瞭性 | 3.0 | 35 / 426 | 上位8% |
仕事内容
- 児童養護施設の18歳未満の子どもに対し、保護者に代わって援助、育成、生活指導を行う。
- 子供の支援計画を作成する。
- 子供にコミュニケーションの取り方を学ばせる。
- 子供のあそびやスポーツ等の指導を行う。
- 子供がケガをしないかなど、安全を見守る。
- 子供の学習指導等を行う。
- 子供の状況に合わせた教材を作成する。
- 子供の食事、洗面・入浴、洗濯・掃除等日常生活についての指導、援助を行う。
- 子供の進路相談、就職相談等を行う。
- 就労移行に向けて援助をする。
- 障害をもつ子供を支援する。
- 児童相談所、学校等行政や関係機関と連携して子供の援助を行う。
- 子供を送迎する。
- 子供一人ひとりの状況、対応等の記録、申し送り事項の作成等必要な事務を行う。
- 必要に応じ保護者と面談し対応方針等を検討する。
- 保護者どうしが交流する機会を設ける。
- 児童養護施設について地域住民の理解を得ること等を目的に地域住民と交流する。
- 地域住民からの児童養護施設等に対する苦情等の処理、対応を行う。
- 施設職員の資質向上のため研修、勉強会等を企画、実施する。
- 学生の実習、インターンシップ等の受入れ調整、実習時の指導、研修等対応全般を行う。
なるには
児童指導員となるには指導員任用資格が必要となる。 任用資格は、以下の条件のうちいずれかを満たすことで取得できる。(ⅰ)4年制大学や通信制大学で社会福祉学、心理学、教育学、社会学を専修する学部、学科を卒業すること、(ⅱ)社会福祉士、精神保健福祉士のいずれかの資格を取得していること、(ⅲ)高校若しくは中等教育学校を卒業し、2年以上児童福祉事業に従事すること、(ⅳ)3年以上児童福祉事業に従事し、厚生労働大臣又は都道府県知事から認定されること、(ⅴ)幼稚園教諭、小中学校、高等学校の教員免許を所有しており、厚生労働大臣又は都道府県知事から認定されることである。任用資格を満たした上で、自治体等の施設で勤務する場合は公務員試験、社会福祉法人等の民間施設で勤務する場合は施設の採用試験に合格する必要がある。採用後、児童指導員として勤務することとなる。 子どもの生活と安全を預かる仕事であるため、優しさや包容力、公平さなどが求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.5 |
| 短大卒 | 0.2 |
| わからない | 0.2 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 高卒 | 0.1 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.0 |
関連する資格
- 幼稚園教諭免許
- 小学校教諭免許(専修・1種・2種)
- 中学校教諭免許(専修・1種・2種)
- 高等学校教諭免許(専修・1種)
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
給料
賃金構造基本統計調査では「小・中学校教員」として集計されています(2023年・全国)。この区分には1の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 424.9千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,507.2千円 |
| 平均年齢 | 41歳 |
| 平均勤続年数 | 11.2年 |
| 労働者数 | 3,296人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤353.7千円
- ≤386.3千円
- ≤415.3千円
- ≤455.4千円
- ≤516.1千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
自治体や社会福祉法人等が運営する児童養護施設や乳児院、児童心理治療施設等で勤務する。児童養護施設の場合は、24時間体制で運営されており、児童指導員は宿直も含め交替制で働く。勤務時間や休暇制度などは、施設ごとの規定等によるが、子どもの学校が休みの時等には通常時と勤務時間が異なることもある。 子どもの病気や事故など即座の対応が必要になった場合、急な残業が発生することもある。 給与については、公営施設の場合は公務員規定に準じている。民間施設の場合、公務員規定を参考にした待遇となっているが、施設ごとに相違がある。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 障害者福祉施設指導専門員(生活支援員、就労支援員等)近さ 0.829
- 保育士近さ 0.804
- 幼稚園教員近さ 0.802
- 学童保育指導員近さ 0.777
- 特別支援学校教員、特別支援学級教員近さ 0.752
- 言語聴覚士近さ 0.726
- 老人福祉施設生活相談員近さ 0.697
- 作業療法士(OT)近さ 0.685
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)