どんな職業か
老人福祉施設に入所あるいは通所している利用者が、快適に、可能な範囲で自立的に日常生活を送ることができるように、相談、援助や連絡調整などを行う。一般的に施設名称を省いて「生活相談員」と呼ばれている。 具体的な仕事としては、新しい入所等希望者に対し施設やサービス等の説明をしたり、相談に応じ、利用が決まれば入所等の契約手続を行う。入所後は、本人や家族の状況を把握し利用者の状況に合ったサービス等について本人や家族と相談を行う。その際、利用者の主治医、介護支援専門員(ケアマネジャー)とも適宜、連絡調整を行う。入所時だけではなく、必要に応じて、本人や家族と面談し、状況の報告、問題があれば解決に向けた対応策の検討を行う。地域の行政機関や保健・医療機関などと連携して支援策を検討することもある。 職場によっては、介護職員が行う介護業務を兼務する場合もある。一方で、施設長や、ケアマネジャーが生活相談員を兼務している場合もある。 また、施設職員の資質向上のため研修、勉強会を企画、実施したり、この職業を目指す学生を実習生として受け入れ、研修を行う場合もある。 更に、地域住民との交流の企画や苦情等への対応を生活相談員が行う場合もある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 パソコン、事務処理ソフト(文書作成等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 5.2 | 71 / 498 | 上位14% |
| 対人援助サービス | 5.0 | 11 / 498 | 上位2% |
| 他者の反応の理解 | 4.5 | 43 / 498 | 上位9% |
| 読解力 | 4.4 | 133 / 498 | 上位27% |
| 説明力 | 4.4 | 158 / 498 | 上位32% |
| 他者との調整 | 4.3 | 79 / 498 | 上位16% |
| 説得 | 4.2 | 72 / 498 | 上位14% |
| 文章力 | 4.2 | 150 / 498 | 上位30% |
| 指導 | 4.2 | 116 / 498 | 上位23% |
| 交渉 | 3.9 | 97 / 498 | 上位19% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| セラピーとカウンセリング | 3.1 | 20 / 508 | 上位4% |
| 医学・歯学 | 3.0 | 40 / 508 | 上位8% |
| 心理学 | 2.9 | 22 / 508 | 上位4% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.8 | 82 / 508 | 上位16% |
| 社会学 | 2.4 | 19 / 508 | 上位4% |
| 事務処理 | 2.4 | 124 / 508 | 上位24% |
| 教育訓練 | 2.3 | 46 / 508 | 上位9% |
| コミュニケーションとメディア | 1.9 | 102 / 508 | 上位20% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.8 | 165 / 508 | 上位32% |
| 法律学、政治学 | 1.5 | 125 / 508 | 上位25% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.8 | 23 / 426 | 上位5% |
| 発話理解 | 3.5 | 45 / 426 | 上位11% |
| 発話表現 | 3.5 | 79 / 426 | 上位19% |
| 記述表現 | 3.4 | 75 / 426 | 上位18% |
| 記述理解 | 3.3 | 85 / 426 | 上位20% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.2 | 87 / 426 | 上位20% |
| 演繹的推論 | 3.2 | 94 / 426 | 上位22% |
| 帰納的推論 | 3.1 | 90 / 426 | 上位21% |
| 記憶力 | 3.0 | 90 / 426 | 上位21% |
| 独創性 | 2.9 | 118 / 426 | 上位28% |
仕事内容
- 老人福祉施設に入所あるいは通所している利用者が、快適に、可能な範囲で自立的に日常生活を送るこができるように、相談、援助や連絡調整などを行う。
- 本人及び家族と施設利用に当たっての相談に応じる。
- 施設利用にあっての契約手続き等を行う。
- 利用者を受け入れるため主治医、ケアマネジャーとの連絡調整を行う。
- 利用者の状況に合ったサービス提供内容等について、本人及び家族への説明を行う。
- 利用者を受け入れるため施設内の介護職員等との連絡調整、環境整備を行う。
- 利用者のよりよい支援のためにケアマネジャーと随時、連携協力する。
- 利用者及び家族と面談し必要に応じサービス提供内容等の見直し等を行う。
- 利用者の支援等のため、必要に応じ行政、医療機関等と連携を図る。
- 利用者やその家族を送迎する。
- 施設を清掃、消毒する。
- 緊急事態等が発生した場合には、利用者及び家族と予め話し合っていた方針等により必要な対応を図る。
- 新規契約や区分変更、退所に際して、担当者間で会議を行う。
- 契約書類の作成、活動の記録、利用者の出欠管理簿の記入等必要な事務を行う。
- 老人福祉施設について地域住民の理解を得ること等を目的に地域住民と交流する。
- 地域住民からの老人福祉施設等に対する苦情等の処理、対応を行う。
- 施設内の介護職員等の資質向上等のため研修、勉強会を企画、実施する。
- 学生の実習、インターンシップ等の受入れ調整、実習時の指導、研修等、対応全般を行う。
なるには
老人福祉施設生活相談員は、社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格(自治体での勤務に必要だが大学等で指定された科目の修了又は厚生労働大臣が指定する養成機関又は講習会の修了により取得できる。)が必要となるのが一般的である。自治体によっては、介護福祉士や介護支援専門員の資格を有している者も対象となる場合もある。 個々の高齢者の状況をよく理解し、関係者と連携してよりよい援助を実現するための専門性、コミュニケーション能力が重要である。本人や家族と介護職員をはじめとする関係者、関係機関との調整役となることが多く、客観的なものの見方や的確な判断力も求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 専門学校卒 | 0.4 |
| 大卒 | 0.4 |
| 高卒 | 0.3 |
| わからない | 0.2 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高卒未満 | 0.1 |
関連する資格
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 社会福祉主事任用資格
- 介護福祉士
- 介護支援専門員(ケアマネージャー)
給料
賃金構造基本統計調査では「訪問介護従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には3の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 284.1千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 490.3千円 |
| 平均年齢 | 48.8歳 |
| 平均勤続年数 | 7.7年 |
| 労働者数 | 8,482人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤222.6千円
- ≤239.4千円
- ≤267.5千円
- ≤285.8千円
- ≤383.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
入所又は通所の老人福祉施設に勤務する。老人福祉施設には、老人デイサービスセンター、老人短期入所施設、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム、老人福祉センター、老人介護支援センターがある。職場は全国に広がっている。生活相談員は、施設の規模等により配置基準は異なるが、施設に必ず1人以上の配置が義務づけられている。 勤務は、仕事が相談、連絡調整及びそれに伴う事務業務が中心であるため、介護業務との兼務等がなければ早朝、夜間の勤務はない。休日については週休2日制だが、土日に固定されない場合が多い。相談、連絡調整に時間がかかり、その後の事務作業を残業で行う場合もある。いずれにしても入所者を担当する場合と通所者を担当する場合で、残業や休日の取得方法等にも相違があり、実状は施設の規定等により様々となっている。 最初にあげた老人福祉施設は全体で5,126 施設(利用者定員156,591人)あり、就業者は38,743人である(2023年10月1日時点*1)。 人手不足が続いている職業であり、欠員補充など中途採用の募集は常に行われており、入職の機会は多い。 *厚生労働省、令和5年社会福祉施設等調査の概況
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 介護支援専門員/ケアマネジャー近さ 0.868
- 児童相談所相談員近さ 0.818
- 児童発達支援管理責任者近さ 0.814
- 医療ソーシャルワーカー近さ 0.809
- 福祉ソーシャルワーカー近さ 0.804
- 家庭裁判所調査官近さ 0.801
- 法務技官(心理)(矯正心理専門職)近さ 0.800
- 作業療法士(OT)近さ 0.789
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)