どんな職業か
介護を必要とする高齢者や障害者が自宅で安心して暮らすことができるよう、車椅子や特殊ベッドなどの福祉用具の貸与サービス・販売を行う事業所に勤務し、利用者や家族に対して適切な用具の選び方、使い方をアドバイスする。 「福祉用具」とは、心身の機能が低下し日常生活を営むのに支障のある高齢者や障害者の日常生活上の便宜を図るための用具、これらの人たちの機能訓練のための用具をいう。その種類は、車椅子、特殊ベッド、褥瘡予防用具、体位変換器、手すり、スロープ、歩行器、移動用リフトといった大きなものから、障害者用の食器のような小さいものまで多岐にわたっている。最近では、新しい技術が次々に福祉機器・用具に導入され、応用分野も種類も多くなっていることから、その利用には専門的知識が必要となってきている。 主な業務としては、利用者と福祉用具で解決できることをともに考えて、利用者に合った福祉用具選定のアドバイス、利用者との相談を踏まえた福祉用具利用計画の作成、利用者の障害、要介護の程度、住宅の構造、環境に合わせた福祉用具の適合・調整、取扱説明、定期的に利用者宅で福祉用具の点検をおこなう訪問確認などがある。 福祉用具専門相談員は、介護保険の指定を受けた福祉用具の貸与、販売を行う事業所において、2名以上の配置が義務付けられている。利用者、家族とのコミュニケーションを通じて、介護を受ける側、行う側双方の立場を理解し、要介護や障害の程度、住宅構造・環境を考慮した上で、適切な用具の選び方、使い方を他の介護保険サービスの専門職と連携しながらアドバイスする。また、利用者の家庭等を訪問し、アドバイスをする場合も多い。
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.2 | 254 / 498 | 上位51% |
| 説明力 | 4.0 | 220 / 498 | 上位44% |
| 指導 | 3.8 | 178 / 498 | 上位36% |
| 他者の反応の理解 | 3.6 | 220 / 498 | 上位44% |
| 対人援助サービス | 3.6 | 103 / 498 | 上位21% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.4 | 125 / 498 | 上位25% |
| 文章力 | 3.3 | 297 / 498 | 上位60% |
| 読解力 | 3.3 | 329 / 498 | 上位66% |
| 説得 | 3.3 | 246 / 498 | 上位49% |
| 他者との調整 | 3.2 | 279 / 498 | 上位56% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 顧客サービス・対人サービス | 3.5 | 20 / 508 | 上位4% |
| 事務処理 | 3.0 | 42 / 508 | 上位8% |
| 販売・マーケティング | 2.5 | 60 / 508 | 上位12% |
| 医学・歯学 | 2.1 | 61 / 508 | 上位12% |
| セラピーとカウンセリング | 1.9 | 53 / 508 | 上位10% |
| ビジネスと経営 | 1.7 | 120 / 508 | 上位24% |
| 人事労務管理 | 1.7 | 69 / 508 | 上位14% |
| 心理学 | 1.7 | 116 / 508 | 上位23% |
| 教育訓練 | 1.5 | 151 / 508 | 上位30% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.5 | 259 / 508 | 上位51% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.4 | 170 / 426 | 上位40% |
| 発話表現 | 3.1 | 162 / 426 | 上位38% |
| 演繹的推論 | 3.1 | 96 / 426 | 上位23% |
| 発話理解 | 3.1 | 144 / 426 | 上位34% |
| 帰納的推論 | 3.1 | 106 / 426 | 上位25% |
| 筋力 | 3.0 | 48 / 426 | 上位11% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3 | 133 / 426 | 上位31% |
| 記述理解 | 3.0 | 179 / 426 | 上位42% |
| 記憶力 | 3.0 | 114 / 426 | 上位27% |
| 発話明瞭性 | 2.9 | 42 / 426 | 上位10% |
仕事内容
- 福祉用具の貸与や販売をする事業所で、利用者および家族に適切な用具の選び方や使い方をアドバイスする。
- 高齢者や障害者、家族などから相談を受ける。
- 利用者や家族に話を聞き、障害の程度や生活環境、要望などを把握する。
- 介護保険などの公的な福祉機器利用助成の制度の利用法や手続について助言する。
- 高齢者や障害者に適切な福祉用具を選択する。
- 福祉用具の使用方法を説明する。
- 福祉用具を利用者の体に合わせて調整する。
- 使用状態について適宜チェックを行い、不具合があれば、調整などをする。
- レンタル予定の商品を入荷し、納品する。
- レンタル終了後の福祉用具を回収する。
- 返却された福祉用具の清掃および消毒をする。
- ケアマネジャーなどの関係先と情報共有し、連携する。
- 特定福祉用具を販売する。
- 卸企業に福祉用具を発注する。
- 福祉用具を組み立てる。
- 利用料を集金し、管理する。
- 福祉用具の利用状況をモニタリングし、資料を作成する。
- 契約書などの書類を作成する。
- 国民健康保険団体連合会(国保連)請求などの請求業務を行う。
- 営業のため、法人等を訪問する。
- 福祉用具の研修講師を務める。
なるには
介護保険制度の下で指定居宅サービスとして福祉用具の貸与・販売事業を行う事業者は、各事業所に2名以上の福祉用具専門相談員を配置することが定められている。 福祉用具専門相談員になるためには、都道府県知事の指定を受けた研修事業者が実施する「福祉用具専門相談員指定講習」を受講し、50時間のカリキュラムを修了する必要がある。ただし保健師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、義肢装具士については、講習を受けなくても福祉用具専門相談員の業務にあたることができる。介護保険施設の職員やホームヘルパーがそれぞれの業務で役立てるために取得することも多い。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.4 |
| 高卒 | 0.3 |
| 専門学校卒 | 0.2 |
| わからない | 0.2 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高卒未満 | 0.0 |
関連する資格
- 福祉用具専門相談員
給料
賃金構造基本統計調査では「その他の社会福祉専門職業従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には5の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 289.3千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 786千円 |
| 平均年齢 | 45.2歳 |
| 平均勤続年数 | 10年 |
| 労働者数 | 25,069人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤253.9千円
- ≤271.7千円
- ≤286.6千円
- ≤314.4千円
- ≤362.7千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「サービス職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率3.1%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人249.7千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比25.8%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比25.6%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
サービス職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- サービス職業65.6%
- 販売9.6%
- 事務6.6%
- 専門的・技術的職業6.2%
- 生産工程4.2%
- 運搬・清掃・包装等2.9%
- その他4.2%
この分類に入った人のうち、34.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
介護保険制度においては、福祉用具の貸与が保険給付の対象とされており、福祉用具専門相談員は、福祉用具の貸与、販売を行う事業所で働く。職場は全国に渡る。 働く時間は朝から夕方までの勤務形態が多い。 福祉用具の利用者が増え、用具の種類も多様化してきており、自己研鑽により、常に新しい用具の知識、使い方等を学ぶことが求められる。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 老人福祉施設生活相談員近さ 0.660
- 自動車営業近さ 0.647
- 訪問介護のサービス提供責任者近さ 0.642
- 障害者福祉施設指導専門員(生活支援員、就労支援員等)近さ 0.640
- ブライダルコーディネーター近さ 0.628
- 作業療法士(OT)近さ 0.577
- スーパー店長近さ 0.577
- 施設管理者(介護施設)近さ 0.577
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)