どんな職業か
病気や高齢、貧困で生活に困っている人々に対し、福祉事務所で一人ひとりの問題(ケース)について相談を受け、必要な支援を行う。 福祉事務所では、生活上の悩みや問題を抱えた人が相談に来ると、面接担当のケースワーカーが相談を受け、何が問題で、どのような支援が必要なのかを把握する。支援が必要と判断されると、支援の種類や方法を決め、具体的な手続を行い、他に利用できる支援についても説明する。 以上の手続が済むと、面接担当職員は地区を担当するケースワーカーに引き継ぐ。地区担当職員は家庭訪問や面接を行って、家族構成、収入、住宅などの生活実態を把握し、生活保護や施設入所など具体的な支援の方針を立てる。支援がスタートすると、定期的に家庭訪問をし、支援がうまくいっているかを確認する。家庭訪問の他に、支援内容の変更手続、面接記録の整理、報告書の作成を行う。 近年、社会福祉のニーズの多様化に対応するため、関係する各種機関の連携が求められる中、幅広い分野にまたがるネットワークのコーディネーターとしての役割が期待されている。
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 5.4 | 46 / 498 | 上位9% |
| 対人援助サービス | 5.1 | 9 / 498 | 上位2% |
| 説明力 | 4.6 | 119 / 498 | 上位24% |
| 他者の反応の理解 | 4.6 | 38 / 498 | 上位8% |
| 説得 | 4.6 | 35 / 498 | 上位7% |
| 他者との調整 | 4.5 | 50 / 498 | 上位10% |
| 指導 | 4.2 | 99 / 498 | 上位20% |
| 複雑な問題解決 | 4.2 | 52 / 498 | 上位10% |
| 交渉 | 3.9 | 86 / 498 | 上位17% |
| 文章力 | 3.9 | 195 / 498 | 上位39% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 心理学 | 3.1 | 17 / 508 | 上位3% |
| セラピーとカウンセリング | 2.9 | 28 / 508 | 上位6% |
| 事務処理 | 2.8 | 70 / 508 | 上位14% |
| 社会学 | 2.6 | 14 / 508 | 上位3% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.6 | 144 / 508 | 上位28% |
| 医学・歯学 | 2.0 | 64 / 508 | 上位13% |
| 法律学、政治学 | 1.9 | 76 / 508 | 上位15% |
| 教育訓練 | 1.8 | 103 / 508 | 上位20% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.7 | 186 / 508 | 上位37% |
| 公衆安全・危機管理 | 1.6 | 102 / 508 | 上位20% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.3 | 222 / 426 | 上位52% |
| 発話表現 | 3.1 | 192 / 426 | 上位45% |
| 記述表現 | 3.1 | 178 / 426 | 上位42% |
| 発話理解 | 3.0 | 191 / 426 | 上位45% |
| 演繹的推論 | 2.9 | 179 / 426 | 上位42% |
| マルチタスク | 2.8 | 175 / 426 | 上位41% |
| 記述理解 | 2.8 | 224 / 426 | 上位53% |
| 帰納的推論 | 2.8 | 212 / 426 | 上位50% |
| 法則に基づいた情報の並べ替え | 2.7 | 207 / 426 | 上位49% |
| 選択的注意(集中する力) | 2.7 | 274 / 426 | 上位64% |
仕事内容
- 病気や高齢、貧困で生活に困っている人々に対し、福祉事務所で相談を受け、必要な援助を行う。
- 福祉施策の利用申請に関する情報収集のため、申請者に面接し、調査する。
- 担当するケースの状況を確認するため、住宅調査や家庭訪問を実施する。
- 生活保護その他の支援措置、医療や住宅に関する補助などの適用について検討する。
- 様々な支援プログラムの受給資格の確認や利用の手続きをする。
- 公的支援措置への適格性を確認するため、必要な資料を収集・整備する。
- 公的支援措置の関係窓口を紹介する。
- 支援措置の内容、受給額や受給方法などを相談者に説明し、申請者が手続きをする際に援助をする。
- 担当するケースについての相談内容や支援の状況を記録し、報告書を作成する。
- 援助が開始されたら、内容を地区担当のケースワーカーに引継ぐ。
- 職業訓練などを通じて相談者の就労を支援する。
- 子どもへの虐待があれば注意する。
- 児童の学習支援や生活支援をする。
- 補装具や日常生活用具の判定を支援する。
- 食事や入職、排泄などの生活支援をする。
- 担当するケースについて、関係機関との情報共有や連携を行う。
- 受給状況をモニタリングし、不正があれば指導する。
- ケースワーカーの監督や指導、教育を行う。
なるには
まず、都道府県又は各市(特別区を含む)及び福祉事務所を設置する町村のいずれかの地方公務員試験に合格する必要がある。多くの場合、一般の行政職としての採用となる。入職後、福祉事務所に配属され、福祉事務所ケースワーカーの仕事をする。 福祉事務所に勤務するケースワーカーについては、社会福祉法で社会福祉主事の資格が必要とされている。社会福祉主事になるには、大学や専門学校などで、厚生労働大臣が指定する社会福祉についての科目を修めて卒業しているか、指定養成機関又は講習会の課程を修了している必要がある。資格を持っていない人は、福祉事務所に配属された後、講習会に参加するなどして資格を取ることになる。 社会福祉に対する情熱をもち、悩みをもつ人に対して深い関心があること、社会福祉関係の法律などについて詳しいことが求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.6 |
| 高卒 | 0.1 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 短大卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
| 高卒未満 | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「その他の社会福祉専門職業従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には5の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 289.3千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 786千円 |
| 平均年齢 | 45.2歳 |
| 平均勤続年数 | 10年 |
| 労働者数 | 25,069人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤253.9千円
- ≤271.7千円
- ≤286.6千円
- ≤314.4千円
- ≤362.7千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
地方公務員として全国の都道府県・市町村にある福祉事務所で働く。賃金その他の労働条件はその自治体の規程により定められている。 福祉事務所は都道府県、市及び特別区では設置が義務付けられており、町、村でも任意に設置されているところもある。地区担当員は、家庭訪問など訪問調査の活動が中心となるため、外出する時間が多くなる。基本的には、所定の勤務時間内に活動を行うが、対象者の人数や内容によって、残業となる場合もある。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 医療ソーシャルワーカー近さ 0.841
- 福祉ソーシャルワーカー近さ 0.784
- 法務技官(心理)(矯正心理専門職)近さ 0.762
- 児童相談所相談員近さ 0.755
- 家庭裁判所調査官近さ 0.730
- 介護支援専門員/ケアマネジャー近さ 0.727
- 保健師近さ 0.693
- 老人福祉施設生活相談員近さ 0.677
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)